ランドセル 恋のアン・ドゥ・トロワ 0.恋の成就のその先は



 エステルの努力(?)により晴れて結ばれた二人だったが、それで何がしたかったんだというユーリの問いに、エステルは考えに考えに考えた末――三十分後――、何も思いつかなかった。(取り合えず「恋人」という関係に昇格する為に全精力を傾け、精根使い果たしたらしい)
 このままではいけない、とばかりに彼女が助けを求めたのは書物だった。
 街の古書店で見つけたそれは、いわゆる恋愛指南書と呼ばれる類の物で――。
「これです……!」
 元値1200ガルドの8割引で240ガルド。恐らく幾人もの手に渡っては売られてきたのだろう、その本の題名は「恋愛初心者に贈るステップアップ術! 恋のアン・ドゥ・トロワ」という。


成就のその先は
待っていてください、わたし、がんばります!
もう何はともあれ、pauseのコバさまに捧げます。四コマを拝見した時、うっかり「じゃあこの二人はこれからどうするんだろう、エステルは何を思いつくのだろう」なんて思って妄想してしまった結果がこの掌編連作です。恥を忍んで拍手で続きを妄想させて頂くご許可を賜り、こうして日の目を見ることに。何ていうかタイトルからして済みません、済みません、でもこれしか思いつかなかったんです(えぇ)
[脱稿:08'12.23 掲載:08'12.30]


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