【本編中/第三部終盤/パーティメンバー/コメディ/超掌編】
「イヤだ」
「どうしてです?」
「そうよ。折角貰ったのよ」
「物は活用してこその存在価値よね」
「イヤだったらイヤだ」
黒髪の青年と彼を囲う三人の女性。
「傍から見れば羨ましいんだけどねぇ」
「じゃあユーリと変わってみる?」
「んー……、変わってみたいけど、変わりたくないような。究極の二択かもね」
「……何かユーリが子供みたいに見えるよ」
「ワフ」
中年のおっさんと成長期の少年、そして青毛の犬が遠巻きにしながら眺めていた。
「宣伝の為です!」
「そうね、宣伝の為よ」
「ほら、覚悟する」
「誰がこんなのつけるかっつーの!! オレは絶対イヤだからな!」
力いっぱいの拒絶の言葉が響いた、その数時間後、世界のどこかにある街で、白が二人と赤が一人のうさみみを着けた女性達と、影を背負って虚ろな目で彼女等に囲まれる黒いうさみみを着けた黒髪の青年という、世にも珍しいパーティが見かけられた、らしい。
なお、残りのメンバーは触らぬ神に……とばかりに、待機メンバーとして心行くまで宿で休んでいたとか。
*シリアスにも取れるのに敢えてコメディに走るのは、拒絶と見て真っ先に思い浮かんだのがあのアタッチメントのコメントだからです。


