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気付けばもう目前だよ……!

月末の慌しさに一瞬忘れていました。そうだよ、四月は一日少ないんだよ……!
なので気がつけばもうスパコミ目前でした。
と、取り合えず全力で頑張ります。スパコミで出したいと思ってるのは、世界はRM2だけど捏造騎士姫設定なユリエスの話。RM2では帝国について彼等の登場時にちらっとユーリが言うだけで、国家の様子とかは全く描かれて無いんですよねー。というわけで、その辺を全力で捏造してみた。
あ、ですがあくまで物語の中心は騎士姫の二人なので、RM2をプレイされていない方でも問題ないはず。ちょっと他の作品のキャラも登場するパラレルだと思えば、はい。
この話では序盤、立場的にユーリが敬語なので描写が無かったら分からないんじゃないかという勢いです。本人も時々これ誰だっけと思ったり。
サイトのシリーズをご覧頂いてもお分かりだと思いますが、騎士に夢見る捏造設定を多様しております。開き直ってクサいくらいに王道なネタに突っ走る所存。
土曜日が勝負ですよー。……っていつも前日勝負になってるんですが。

もし余力があれば、6月に延期した長編のお試し番も作りたい、が確率低いだろうなぁ……。
進み具合等はここで実況中継していきたいと思います。では。

16.気配

【本編中/カプワ・トリム後~カルボクラム前/ユーリ独白/掌編】


 夜中にふと目覚めた。不寝番をしていたラピードが頭を上げるのに気付き、半身を起こして相棒の頭を撫でる青年。
 周囲を見回せば焚き火の周りに見える大小三つの塊。
(分かんねぇもんだぜ……)
 盗まれた水道魔導器の魔核を取り戻す為に帝都を出た時は、城の牢屋から抜け出す途中に出会ったフレンを追いかけなければという少女と、己の相棒だけだった。
 それが今や、奇妙な縁で更に二人増え、結界の外に出たばかりか大陸まで渡っている。
 下町に居た頃は、日中は何かしら言いつけられた用事で動いていて、けれど夜には下宿先の部屋に帰って一人で過ごして。だからこそ青年は、朝も昼も夜も、一日を通してどころか日を跨いでまでも共にある気配というものに慣れなかった。
 おはようと言い、おやすみと言い、そして夜を越えて新しい朝を迎えると再び繰り返される挨拶。
 慣れないと言いながら気付いているのだ、日々少しずつそれに違和感を感じなくなっていく自分に。
 相棒のように、共に在るのが当たり前のようになっていく気配に。
「……おかしなもんだよな」
 遠くに聞こえる虫の音か、或いは近くの焚き火の爆ぜる音か、どちらにせよ吐息よりも小さな声が零れ落ちる。それを耳に拾った青い毛並みの相棒は耳をピクリと動かした後に同意するように尾を一振りした。
 彼の当惑が確固たるものとなり、それをその身をもって思い知ることになるのは、この時から更に数ヶ月後の、暗い森の中となる。


*実は「8.名前を呼んで」の前あたり。問答無用の超掌編。